52.死を考えるメリット
死を抜きにして仏教は語れません。
仏教は死のことしか言わないと言ってもいいぐらいなのです。
死を最も強調する理由についてはこちらの「死の解決」をご覧ください。
死の解決をしたメリットに比べれば大したことないものですが、他にも死を問い詰めていくと様々なメリットがあります。
それは、「当たり前の出来事」に感謝や幸せを感じられたり、一生懸命生きられるようになることです。
死には大きく「他人の死」と「自分の死」に分けられます。
1つ目の他人の死についてですが、例えば、 親に養ってもらっている子供は、それが「当たり前」となっており、感謝することは、まず無いでしょう。
しかし、親もいつかは必ず死にます。1度死んだら、もう1回会ってみたいな、と幾ら思っても「永遠に」会えないのです。
その事実が分かってくると、今の当たり前の生活が、いかに恵まれた生活であるかが分かり、親孝行せざるを得ない心境になってきます。
2つ目の自分の死についてですが、 人間の寿命は長いようで短いもので、時間は1度失ったら2度と手に入らない、この上なく貴重なものです。
生きている時間は限られている、という自覚ができると、時間を無駄にしないようにと一生懸命生きられるようになります。
上記以外にも心が楽になったり、明るくなったりと、死を考えて生きると様々なメリットがあるのです。
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