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11の知る第1「幸せを知る」について説明します。
◎はじめに
「幸せ」について深く考えたことはありますか?
考えたことがある人も無い人も、また、答えが見つかっている人もいない人も、ここで説明する内容について1度はよく考えて欲しいと思います。
◎幸せの基礎知識
まずは、知らず知らずのうちに感じている幸せを明確にしてみたいと思います。
●幸せとは心の幸せ
「幸せ」を正確に表現すると「心の幸せ」となります。つまり、肉体や周りの環境が幾ら変化しようが、心が幸せにならなければ幸せとはいえないということです。当たり前のことなのですが、非常に重要な視点です。これを間違えてしまうと、表面の変化にばかり目を向けてしまい、根本である心の変化に目を向けられなくなってしまうからです。
●類似の言葉
幸せはどういう時に感じるのか、「幸せ」と密接な関係にある類似の言葉を幾つか挙げます。
・「嬉しい」「楽しい」「面白い」「喜ぶ」「気持ちいい」
●幸せの種類
では、幸せになる為に多くの人は何をしているでしょうか。ほとんどの人が次のようなものを手に入れることで幸せを感じていると言えます。
・幸せは2種類
物質的幸福:お金、家や土地、車、ブランド品等々、目に見える物質を手に入れることで得られる幸せ。
非物質的幸福:名誉、人気、仕事、恋愛、友情、子育て、家庭、旅行、食べる、寝る、病が治る、健康、慈善事業、福祉活動等々、目に見える物質では無いものを手に入れることで得られる幸せ。
「幸せは人それぞれ」という人がいますが、どんな幸せであっても、上記のようなものに収まるはずです。
・欲を満たす幸せ
多くの人が求めている幸せは「欲を満たすことで得られる幸せ」とも表現できるのです。
一例を挙げます。
お金を得る:財欲
名誉や人気を得る:名誉欲
仕事を頑張る:財欲や名誉欲等
他にも、恋愛や子育て、慈善事業や福祉活動等、一見すると「欲を満たす」とは思えないものでも、深層心理を尋ねていくと欲を満たしている姿が見えてきます。
・人を幸せにする幸せ
この世には様々な「幸せ」がありますが、その中でも特段強い幸せに「人を幸せにする幸せ」があります。⇒利他を知る
以上のようなものを手に入れることで幸福感を感じ、まだ手に入れてない場合は、手に入れれば大なり小なり幸せになれると思い努力していると言えます。
◎幸せの欠点
しかし、これらの幸せや幸福感には次のような「欠点」といえる特徴があることに気づくことが重要です。
・続かない
・失う不安
・有る苦しみ
●続かない
まず、「続かない」についてです。
どんな幸せも続かないということですが、勿論程度の差はあります。一瞬で消えるような幸せから、しばらく続く幸せまでありますが、99.9%の幸せはやがて消えるでしょう。なぜなら、この世は「無常」だからです。そして、たまたま続いたとしても必ず無くなる時があります。それは死ぬ時です。死んでいく時には一切の幸せが消えてしまうのです。仕事にしても恋愛にしても順風満帆に上手くいっている間は、この幸せはずっと続くと思うかもしれません。しかし、これはある意味正常な感覚を失わせている麻薬のようなもので、諸行無常が分かっていないのです。⇒「無常を知る
●失う不安
次に「失う不安」についてです。
続かないということが分かってくると、「失ったらどうしよう」と、必然的に不安になります。
恋愛している人であれば恋人を失うことへの不安があり、仕事をしている人であれば失業の不安があり、家族を持っている人であれば家族を失う不安があるということです。
「続かないと思うけど不安は無い」という人がいますが、それは単純に、それほど大切な幸せではないということです。この不安は幸せであればあるほど、大切にしているものであればあるほど必ず強く表れます。ちなみに「大切だけど失う不安が無い」という場合は、無常が分かっていない状態です。頭だけの無常と現実の無常では全く違うのです。
●有る苦しみ
無い時は「有ったらなぁ」と思うけど、いざ手に入れると、無かった頃の気楽さが良く思える、という経験はありませんか?有っても無くても、本質的な苦しみは変わらない、ということを有無同然と言います。しかし、多くの人が無いよりは有ったほうがいい、と思うでしょう。この有無同然の教えの本質は「有る苦しみ」を教えているわけです。例えば、独身の時は結婚に憧れるけれど、いざ結婚すると独身の気楽さに憧れる、という具合です。何をしても心からの満足は手に入らないということです。
以上、これらの欠点の為に、仏教では先に挙げたような幸せは、人生の目的には値しないと説きます。または「本当の幸せになる為の手段であって目的にはならない」とも表現されます。
◎幸せと具体例
これらの欠点はどんな人にも当てはまります。これまで仏教の教えに基づいて一般論を説明してきましたが、具体的な事例で検証していきます。
●ジャンル別の幸せ
●有名人と幸せ
芸能人等の有名人を例に幸せの限界を検証していきます。
AKBの神7になれば幸せになれるか〜AKBに学ぶ幸福感の限界〜
◎本当の幸せ
では、何をすれば本当の幸せとなるのでしょうか。
●幸せの条件
前述とは逆に次の全てを満たすものだと言えます。
・続く
・不安が無い
・苦しみが無い
壊れること無く続き、不安や苦しみが一切無い幸せが本当の幸せと言えます。
では、そんな幸せはどこにあるのでしょうか?どんなに金や名誉を得ても、仕事や恋愛etcを頑張っても、そのような幸せになれないということは先に説明した通りです。
その答えは仏教の中にあります。
●死の解決
結論から言いますと、仏教では、本当の幸せとは「死の解決」だけであると明確に説いています。
それは、死が幸せを阻害する根本原因だからです。死の恐怖や苦しみを克服することを、仏教では死の解決といい、この死の解決をすることこそが本当の幸せだということです。詳細は「死を知る」をご覧ください。
つまり、人生の目的は死の解決であり、仕事や恋愛等の他の一切は、死の解決を達成する為の手段に過ぎないと言えるのです。
◎幸せを知るメリット
幸せを知るとは、一般的な幸せを手に入れることで得られる幸福感の限界を知り、本当の幸せである死の解決を知るということです。死の解決ができればこれが最高のメリットですが、死の解決ができなくても、手に入れようと求めれば(求道といいます)多くのメリットがあります。基本的には仏教療法に記載しているメリットと同じですが、幾つかピックアップします。
●本来の価値が生まれる
死の解決以外の幸せは何の役にも立たないのかというと、そうではありません。本当の幸せが死の解決であることが分かると、それ以外の幸せも「本来の価値」が出てきます。その価値について例を挙げます。
○学ぶべき価値
本当の幸せ以外は求むべき価値はありませんが、学ぶべき価値があります。「この幸せは本物ではない」と学ぶ経験をしなければ、本当の幸せを手に入れたいという強い欲求は生まれないからです。
○手段としての価値
また、本当の幸せとそれ以外の幸せは、目的と手段の関係とも言えます。目的を達成するには手段の存在が必要不可欠です。同じ様に、目的である本当の幸せを手に入れる為には、手段であるそれ以外の幸せの存在が必要なのです。例えば、「お金を得る」という幸せを考えてみます。本当の幸せを手に入れる為には生きなければなりません。生きる為にはお金が必要です。ですので、お金を得るという幸せは手段として必要になるわけです。仕事や恋愛、結婚や旅行、子育て等々、お金以外の幸せについても同じ事が言えます。
●悩まなくなる
目的が死の解決に定まるわけなので、その目的を何とかして達成しようと努力するようになります。すると、ポジティブになったり自信がでるようになり、大抵の悩みはもはや悩みではなくなります。
●ダメージを受けにくくなる
続かない幸せに大きな価値を置いていれば、その幸せを失った時に大きなダメージを受けます。しかし、続かない幸せと理解していれば、失ってもダメージを小さくすることができます。
●一般的な幸せも手に入る
幸せを手に入れようとしてガツガツ追い求めた結果、手に入らず逃げていったという経験はありませんか?上記のように、目的が死の解決に定まり、一般的な幸せは手段に過ぎないということが腑に落ちれば、その人に魅力が生まれたりして、結果として一般的な幸せも手に入るようになります。これは体験すれば因果関係がよく理解できるのですが、言葉では中々伝わりにくいかもしれません。
●感謝が生まれる
一般的な幸せには手段や学びとしての価値があるといったことが分かってくると、必然的に感謝が生まれます。また、幸せになると感謝は生まれやすくなり、その感謝から幸せになり・・・という好循環となります。
●足るを知る
一般的な幸せが手段や学びとしての価値しかないということが分かってくると、必要以上に無理してまで多くを求めないようになります。つまり、足るを知るようになるということです。
●一喜一憂しなくなる
幸せを手に入れたからといって過剰に喜んだり、失ったからといって酷く落ち込むことはなくなり、一喜一憂しなくなります。感情がなくなるということではなく、振り回されなくなるということです。
●羨ましくなくなる
幸福感の限界等、幸せの本質が分かるようになると、必然的に他人を羨む気持ちが和らぎます。
●人の苦しみが見えてくる
人の苦しみが見えてきたり、同情するようにもなります。ほとんどの人間が、欠点や限界のある幸せの範囲内で生きていることが分かるからです。
●負の感情がやる気へ変わる
悲しみや恐怖、寂しさといった負の感情をやる気へ変えることができます。そういった感情が大きいほど、「根本原因を何とかしたい」という気持ちが強くなる為です。
●正しい罪悪感がもてる
感ずべき罪悪感と、感じる必要がない罪悪感があります。目的である幸せと手段である幸せの区別ができるようになると、何をしたら善で、何をしたら悪になるのか、正しい善悪が分かるようになります。
●忍耐力アップ
どうしても叶えたい目的ができるわけなので、必然的に忍耐力はアップし、ストレスに強くなったりします。
●見栄を張らなくなる
一般的な幸せが手段としての価値しかないことが分かれば、必要以上に自分をよく見せようと気張ったり、格好つけようと見栄を張ったりすることがなくなります。
●差別や偏見がなくなる
見栄を張らなくなると、様々な差別や偏見をもっていたことに気づくことができ、気づくようになると必然的にそうしないよう努力するようになります。
◎幸せを知る方法
一般的な幸せは無常であり、どんなに強い幸福感であっても限界があるということをこれまで説明してきましたが、例え頭では分かっても、心の底からは中々そう思えないものです。まして、本当の幸せである死の解決へは目を向けづらいでしょう。心の底から思えるようになるまで「幸せの限界」や「死の解決」への理解を深める必要があります。
●一般的な方法
次に挙げる方法は一般的なものですが、仏教の目から見ても有効なものです。
○体験
これが1番わかりやすく、1番重要です。体験的に感じた幸せに理屈は不要でしょう。
○イメージトレーニング
テレビ等のメディアでは日々多くのニュースが流れますが、それらを見て、他人事ではなく自分のことのように想像する力をつける、といった具合です。幸せは無常といった本質を学ぶチャンスは、そこらじゅうに溢れています。
○観察
身近に生じている事例をよく観察することで、幸せは無常であることや限界があることの真実性を理解することができます。
●仏教的な方法
一般的には使われない、仏教独自の方法を挙げます。
○聴聞
体験して知ってからでは遅い場合が多く、かといってイメージトレーニングや観察しただけでは感じ方が弱い場合が多いです。ですので仏教では、上記の欠点を補完した聴聞という方法を最善の方法として勧めます。
○仏教療法
「11の知る」を始め、仏教療法の全てが幸せを知る為の方法となっています。
◎幸せを知るのまとめ
そもそも仏教は人間を幸せにする為だけに存在します。仏教の中には数え切れない程の「教え」が説かれていますが、どんな教えであっても「幸せ」につながっているのです。しかも、ちょっとやそっとの幸せではなく、どんな苦悩や恐怖が来ても崩れない幸せである死の解決につながっています。仏教を学ぶことで、心の悩みが解決する等、目先の幸せも期待できますが、その幸せは仏教の目から見ると小さな幸せです。最大の幸せである死の解決を手に入れて初めて、仏教は本来の価値を発揮します。

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