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地獄

地獄について説明します。
◎地獄とは
地獄(じごく)という言葉は、日本語としても通用しますが、本来は中国語です。インドの古い言葉、サンスクリット語ではナラカと言い、日本語では苦しみの世界という意味です。
●地獄と仏教
仏教では死後の世界は実在し、かつ地獄だと説きます。地獄抜きに仏教は成り立たず、釈迦が45年かけて布教し続けた目的は、この地獄の世界を人類に分からせる為なのです。
●六道輪廻
六道輪廻という世界観があります。「天上界」「人間界」「畜生界」「修羅界」「餓鬼界」「地獄界」の6つの世界を、生まれ変わり死に変わり輪廻転生しているということですが、この中で最も苦が激しい世界が地獄界となります。
●地獄と比喩
地獄は死後の世界であり、目に見えない為、非常に説明が難しい問題です。釈迦を始め、いつの時代も仏教者はこの点に苦労しており、解決策の1つとして「比喩」を使っています。例えば、「鉄の棒」や「釜」といったものです。こういったものが、実際に地獄にあるというわけではなく、この世の身近なもので例えているわけです。地獄の説明に限らず、仏教の中では比喩表現が多く用いられますので、注意する必要があります。
●地獄と自業自得
地獄と聞くと、荒唐無稽な世界のように感じる人もいますが、因果の法則を理解している人からすると、実は至って「当たり前」の世界なのです。なぜなら、自分を知るにも説明している通り、全ての人間は悪の限りを尽くしている悪人だからです。今の行為の結果は、必ず未来生じるという因果の法則から、地獄という結果は必然なものとなります。自分自身の業で苦しめられる世界である為、地獄のことを自業苦とも表現されます。
●地獄と死の恐怖
死の恐怖は地獄から生じています。地獄に堕ちてからでは遅いので、堕ちる前に恐怖を敏感に感じ取る必要があります。
◎地獄の種類
具体的にどんな地獄があるのか説明します。
●八大地獄
正法念処経という経典には、地獄を大きく8つに分けて説かれています。
・等活地獄(とうかつじごく)
罪因:殺生
内容:鋭利な刃物で、罪人の体がバラバラに切り刻まれる。
苦しみ:終わることなく、無量の時間同じ行為が繰り返される。
・黒縄地獄(こくじょうじごく)
罪因:殺生、偸盗
内容:熱く焼けた鉄の縄で縛られ、熱く焼けた斧や鋸で切り刻まれたり、大釜の中の煮えたぎった湯の中に落とされる。
苦しみ:等活地獄の10倍
・衆合地獄(しゅうごうじごく)
罪因:殺生、偸盗、邪淫
内容:鉄の山が、四方八方から罪人めがけ動き出し押し潰す。あるいは鬼によって鉄や岩石でたたき潰される。
苦しみ:黒縄地獄の10倍
・叫喚地獄(きょうかんじごく)
罪因:殺生、偸盗、邪淫、飲酒
内容:鉄の棒で頭を砕かれたり、激しい炎が燃え盛る鉄の部屋の中に入れられ苦しめられる。
苦しみ:衆合地獄の10倍
・大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)
罪因:殺生、偸盗、邪淫、飲酒、妄語
内容:叫喚地獄に同じ
苦しみ:叫喚地獄の10倍
・焦熱地獄(しょうねつじごく)
罪因:殺生、偸盗、邪淫、飲酒、妄語、邪見
内容:肛門から頭に抜けるまで、燃え盛る鉄串で突き刺されたり、バラバラに分解され焼かれる。
苦しみ:大叫喚地獄の10倍
・大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)
罪因:殺生、偸盗、邪淫、飲酒、妄語、邪見、求道する女性を強姦する罪
内容:焦熱地獄に同じ
苦しみ:前6つの苦を全部足したものの10倍
・無間地獄(むけんじごく)
罪因:殺生、偸盗、邪淫、飲酒、妄語、邪見、求道する女性を強姦する罪、五逆罪、法謗罪
内容:最悪の地獄で、あまりの激しさに釈迦は「説くことができない」と説いている。
苦しみ:前7つの苦を全部足したものの1000倍
●自分が造る世界
「火の車 造る大工はなけれども 己が造りて己が乗りゆく」という言葉があります。これは地獄という世界は、自分自身の「業」が生み出しているということを表現した歌です。ですので、そういった意味で地獄の世界は人によって違い、無数の種類が存在すると言えます。
●この世の地獄
実際に死んで堕ちる地獄とは比較になりませんが、この世でも生き地獄を味わっている人達がいます。今の苦に縛られ、未来の苦から抜け出すことを考えなければ、苦から苦への綱渡りとなってしまいます。これを従苦入苦と言います。
◎地獄の特徴
いずれの地獄も想像を絶する苦の世界ですが、共通する特徴を幾つか挙げます。
・本当の終わり
どんなに悲惨な人生でも生きていれば、前に進む可能性がありますが、一度地獄に堕ちれば可能性はゼロとなります。
・誰も救えない
生きていれば、死の解決をすることで助かりますが、一度地獄に堕ちれば助かる方法は無く、仏でも救うことができません。
・絶対の苦
相対を知るにも説明しているように、この世の苦は相対的な苦ですが、地獄の苦は絶対的な苦となり、その凄惨さは想像を絶します。
・絶対の悪果
相対を知るにも説明しているように、この世の悪果は相対的なものですが、地獄は絶対的な悪果となり、文字通り最悪の世界となります。
◎無間地獄
地獄の中でも最悪の地獄である無間地獄について、もう少し説明します。
●意味
苦しみに間の無い地獄という意味です。阿鼻地獄とも言います。前7つの地獄が幸せに思えるほど、無間地獄は最悪の世界となります。この世は、どんなに苦しくても我慢すれば楽がやってくる、苦と楽が相半ばする世界ですが、無間地獄は楽が一切無く苦のみとなります。
●誰が行くか
罪因は先に説明した通りですが、全ての人が犯している為、全ての人が無間地獄へ行くということになります。前7つの地獄は、無間地獄の壮絶さを比較して分からせる為に、あえて説かれたものとなります。
●寿命はどれぐらいか
地獄の寿命は「無量」となります。人間の寿命は80年程度ですが、地獄の寿命は尽きることがなく、永遠に苦しまなければならないということです。経典には、地獄の寿命を様々な単位や数字で表現していますが、それらは満数といって無限を意味します。
●苦しみはどれぐらいか
無間地獄の苦しみはどれぐらいなのか説明します。
・説くことができない
あまりに苦しみが激しい為に、釈迦は「言葉では説けない」と説いており、これが一番の説き方となります。
・小石とヒマラヤ山の譬え
とはいえ、何かしら表現しないと人間には全く分からない為、釈迦は次の譬えを説いています。
「1日300本の槍で突かれる苦を小石1粒とするなら、地獄の苦はヒマラヤ山の如し」
◎後生の一大事
全ての人間は、死ねば無間地獄に堕ちるという一大事を後生の一大事とも言います。特に重要な点は次の2つです。
・例外なし
全ての人間が100%堕ちるということ
・無間地獄
地獄の中でも最悪の無間地獄に堕ちるということ
◎地獄の解決法
最後に、地獄の解決法を説明します。
●死の解決
死後が地獄だという事実が分かってくれば、当然「地獄に堕ちたくない」という願いが生まれます。その願いを満たす方法が死の解決となります。
●極楽
死の解決をすれば、地獄に堕ちずに済み、極楽へ生まれることができます。
●阿弥陀仏
死の解決は人間が自力でできるものではなく、阿弥陀仏という仏の力でのみ可能となります。
●聴聞
地獄を認識するのも、死の解決をするのも聴聞によってのみ可能となります。

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