193.愛する人と別れる苦しみ
3月は、卒業や退社といった出来事がある為、別れの季節と言われます。
会うは別れの始まりとも言われますが、やがて来ると頭では分かっていても、いざやってくると耐え難いものがあります。
テレビや映画の中の世界だけであれば、苦しいほど悲しいとまではいかないかもしれませんが、現実となると話は別です。
また、嫌いな人と別れるのならいいですが、好きな人と別れるとなると、苦しいほどに悲しいでしょう。
愛する人と別れる苦しみのことを愛別離苦と言い、仏教で説く、特に強い苦しみである「四苦八苦」の中の1つに数えられます。
卒業や退社等、生きている状態での別れや死別等、一切の別れを含みます。
この愛別離苦も他の苦しみ同様、程度に差があり、愛する人であればある程、別れる苦しみは一層強くなります。
しかし、この愛別離苦も、いつも書いているように悲しみを引きづり続けるのではなく、学ぶべきものです。
つまり、本当の幸せに向かう「勝縁」とすべきなのです。
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