184.幸せは人それぞれか
仏教では幸せになる方法を説きます。
こう話すと、「幸せは人それぞれだ」とか「幸せは自分で見つけるものだ」と反論されることがあります。
幸せは本当に人それぞれかどうか、少し検証してみたいと思います。
例えば、物凄くお腹が空いた時、特に空腹で瀕死の状態の時に、美味しい物を食べると幸せに感じる人がほとんどだと思います。
もしくは、物凄く苦しい病が治ったら、例外なく全ての人がと言っていいほど、幸せに感じるでしょう。
このように、ほぼ全ての人間に共通する幸せの定義のようなものが存在します。
仏教で説く幸せは、このような幸せを言います。
つまり、時代や場所、人の差別等の無い普遍的な幸せを指します。
しかし、注意すべき点は、幸せも相対的であって、どんなに幸せな状態であっても、ずっと続いてはくれないということです。
詳しくはこちらの「幸せは失い易く得難し」を見て頂ければと思いますが、これでは本当の幸せとは呼べません。
相対の幸せから、絶対の幸せを得る方法を教えているのが仏教なのです。
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