165.子供を変えた意外な方法
「子供が引きこもってしまった」
「何をしても子供のやる気が出ない」
このように子供が変わってくれず、嘆いている親も多いと思います。
当会では、この問題を解決する為に様々な方法を提案していますが、こんな方法で変わった子供がいます。
それは「自分がやらないといけないという心を生じさせる」という方法です。
長い間引きこもり気味のある人がいました。
20歳を超えながら、1日中家でゲームをしたりして過ごしていましたが、親の言葉には非常に敏感で、気に入らないことがあるとすぐ反発してました。
このままではいけない、と思いながらも中々変われない自分にいら立ってたのです。
この人には年が近い弟がいました。
しかし、大学に行ってはいましたが、段々と嫌になり、弟もまた引きこもるようになったのです。
ある時、弟が親に自分の苦しい状態を訴えていた時のことです。
弟も兄同様、自分の苦しさを分かってくれない親に、不満をぶつけていました。
たまたま、そのやり取りを傍で兄が聞いていました。
いつもの自分であれば、誰から何を言われようと変わりませんでしたが、その時は違ってました。
兄は「このままでは弟がダメになってしまう」と感じたのです。
それからというもの、兄は変わっていきました。
1人暮らしを始め、働いて自立するようになったのです。
これは、弟の姿が鏡となって兄が変わった例ですが、兄の利他心が芽生えたとも表現されます。
人間は自分の為だとやれないけど、人の為ならやれる、という時があります。
ヒロイズムとも言えますが、これは悪いものではありません。
子供がかわいいあまり、甘やかし過ぎる親が多いですが、子供の自立心を失わせていることがある、という点に注意しなければなりません。
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